これは普段使いしているコースターだけど、いま仕事なくて暇なので(やばい)HDDの整理をしていたら製作過程の写真が出てきたのでどうやって作ったか書く。作ったのはたぶん二年前くらい。いままでDIYでいろいろやってきたけど、工程をちゃんと記録に残すのってあまり習慣がなくって、でもせっかく作るのだから記事にして残しておくと初心者の人が見たときに助かるし、実際に私もDIYで何かを作りたいなと思ったとき、いろいろな記事に助けられていた。ので書きます。このコースター、電動工具を使わずに作れるのでDIYやったことない人にもおすすめ。しかもかわいい
土台の準備
3mm厚のベニヤ板(110mm角)に、9mm角の角材。角材は101mmでカットして、枠を組んだときにベニヤ板の外寸と合うようにする。カットする方法はノコギリでもいいけど、このくらいの厚さならカッターナイフでも十分切れる。
材料はホームセンターで買ったけど、100均に売っていたらそれで良い。板の厚みはできれば3mmまでで、それより厚くなるとなんだか存在感が増してよくない気がする。さりげなくかわいいのが良いコースターの条件です。本当かよ
木工用ボンドで固定
木工用ボンドで固定します。内側にはみ出るぶんはどうせ隠れてしまうので多少はOKだけど、外側はきちんと拭き取らないと塗料を弾いてしまうので注意して。
磨き
紙やすりで磨きます。木を切ったときのバリが出ていればよく磨いて。よく磨くと塗料が均一に乗り、触り心地もよくなります。
紙やすりの番手(粗さ)は、粗いものから順番にかけて…というお決まりがあるけど、面倒だったら#100~#200くらいでざっと一発磨きでもいいと思う。今回はべつにすべすべの仕上がりにしたいわけではないので
塗装
ワックスで塗装します。今回使ったのはターナーアンティークワックスのジャコビーン色。
ワックスは何がいいのか悩み、やっぱり高いけど定番のブライワックスが良いのか、ビンテージワックスはどうなのとか、ネットで調べまくった時期があるのはDIY初心者あるあるだとおもうんだけど、結局使ってみないとよくわからんのでとりあえず直感でひとつ選んでみていいとおもう。意外とどれも良い味があって、いい感じに着色できて愛着が湧く。ワックスって書いたけどステインでもOKで、コースターの枠部分は頻繁に濡れるわけじゃないのでそうそう腐らない。
ごしごしと布で擦り付けました。内側は隠れるので塗らなくてOKです。
タイルを敷く
ピンセットでタイルを仮置きしていきます。ピンセットって書いたけど、この写真を見る限り毛抜きで、たぶん当時ピンセットがなくって手元にあった毛抜きで一生懸命並べていったのだとおもう。健気。
タイルの大きさは好みだけど、15mm角のものがちょうどいいと思う。小規模なホームセンターでは売っていなかったり、ダイソーで売っているものはギラギラして趣味に合わなかったので、私は通販で購入しました。
このリンク先のタイルは私が当時買ったものとは違うやつだけど、探すといろいろあるので好きな色味のやつを見つけて買うのがいいとおもう。
位置が決まったら木工用ボンドで固定します。
目地入れ
ボンドが乾いてタイルが固定されたら目地を入れていきます。タイル用の目地材がホームセンターに売っている。
パッケージが昭和でなんだか不安だけど、これが定番っぽい。私はセメントを持っていたのでそれを流し込んだけどそんなに変わらないはず
ぬーりぬーり
ごーしごーし
これは軍手で押し込んだほうがきれいになるんじゃないの、とおもってやっている様子。別にそうでもなかった ふつうの布でやってOK
できた
一晩寝かせたら完成。かわいい〜〜! クリームソーダが映えますね(ღˇ◡ˇ*)♡
余談
安くできるからDIYでつくろう、というのは当然の話で、テーブルや大きい家具だとそのメリットは顕著だけど、コースターなんかの小物って、費用だけを考えるとめちゃくちゃコスパは悪い。今回使ったワックスやタイル、目地材やベニヤ板、今回使う分だけ、って売られていないので余分に買うことになって、結局ひとつ作るのに数千円掛かってしまう。じゃあ意味ないじゃんというとそういうことはなくて、僕は自分で作る行為自体に、費用以上の体験を感じている。ちゃんとした食器メーカーのコースターを1000円で買うことは、それはそれで価値のあることだけど、DIY、ものづくりを繰り返すことによってコースターという成果物だけではなく、少しずつ景色の解像度が高くなっていく実感があって、それがたまらなく面白い。物事の仕組み自体に目が向けられるようになってくる。街を歩いていて、道が、建物が、看板が、什器が、床が、天井が、どのように作られて固定されているかなんて、DIYを始める前は興味がなかったし、そもそも関係のないことだと思っていた。理想の景色を実現する手段を知ることになる。気持ちよりも行動に価値をおくと楽しいという単純な話、簡単なようで意外と意識しないとできないことなので、これからも続けていきたい。